「うつ病患者の症状が理解しにくいのは、心臓の機能低下に対して、機能を上げるために交感神経が亢進するのと同時に、心臓を守るために脾虚によって脳の可動性が低下し、脳の機能低下が起こるという2種類の反応が起こるためです。」

「交感神経が亢進すると心臓の機能が上がるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。典型的なのは、運動時に交感神経が亢進し、心臓の機能が上がることです。」

「なるほど」と町会長。

「人と話すのが億劫、人と接するのが嫌、何か気になると頭から離れない、生きていることに疑問を持つなどの精神的症状は、脳の機能低下によるものです。」

「脾虚によって脳の機能低下が起こると、鬱の症状が出るのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。観点を変えれば、心臓の機能の低下で脾虚になると、脳の機能が低下して心臓に負担をかけないような心理状況になるように進化しているということです。」

「人と話したり、人と接したりするだけで、心臓の負担になるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。鬱の症状が出る人は、肝機能低下が大きいため、内臓や内臓筋が委縮して可動性が悪化しています。人と話したり、人と接したりすることによるストレスで交感神経が亢進すると、胃腸の可動性がさらに低下して機能が低下します。すると連動して心臓の可動性が低下し、鬱的症状が強くなります。」

「人と話したり、人と接したりするとストレスで胃腸の可動性が低下し、その影響で心臓の可動性が低下して機能低下が起きるということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「それで分かりました。猪が砂利を見て、『蹄に詰まるかもしれない』というストレスがかかると、鬱の状態が悪化して、侵入するのを躊躇するということですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「超音波害獣撃退器が効果があるのも同じ理由なのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「タール系の忌避剤に対してもストレスを感じるということですか」と町会長。

2020/1/7